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 合格者からのメッセージ

 佐伯 有紀さん (B部門2級合格)

 今回の受験は、今の実力の客観的な評価を得ることと、試験で問われるパラグラフ・リーディングに少し興味を持ち始めていたことが理由です。文章の意図を正確に早く読取る力が翻訳技能を左右する要素の一つであることを意識し始めており、この機会にパラグラフの構成や役割を学ぼうと思いました。
 受験を決めたのは1ヵ月前で、PST(バベル翻訳大学院)の勉強もあったので、試験対策用の時間は限られていました。技能試験用の対策は日頃の学習をベースに、共通問題はパラグラフの整理、日英構文転換技法の復習を主にしましたが、受験後は、もう少し点数を伸ばす努力ができたのではと自問しました。
 翻訳の勉強は孤独なので、時に試験を受け、各界で活躍されている方々のコメントや専門書物に触れることで、モチベーションを高く維持することを心がけています。会計・金融法律翻訳者という目標に向かい、1年後2年後の自分をしっかりと描き、すべきことに集中し、何事にも敷居を高く設けず、時間の効率化と資料整理、これが今の課題です。


 小原 進さん (C部門3級合格)

 私は、社会に出てから約30年間、設計等の業務に携わってきました。技術提携先との連絡は、通常は専属の部門を通していましたが、らちが明かなくなって自分でメイルを書いて問題が解決した経験から、もっと英語に係わって行きたいと考えていました。
 今まで自分の翻訳力を試す機会は何回かありましたが、本格的なものは今回の「翻訳技能認定試験」が初めてでした。試験の一月前に「対策セミナー」を受けて問題の形式は分かっていたので、当日は試験開始と同時に内容の理解に集中できました。技能試験の翻訳文作成については、過去問題を"下書き""清書""見直し"に時間配分して練習していたので"時間どおり"にクリアでき、最後の要約文作成に取りかかれました。これも私が好きな内容だったので、気持ちよく試験を終わることができました。
 今後も更に、上の目標に挑戦していきます。


 久保田 文彦さん (C部門3級合格)

 製造業の技術者として業務の中で海外との連絡も多く、技術情報や企画書の英日・日英双方への翻訳を行うことも仕事となっている私ですが、いわゆる社内でしか通じない英語や大体わかればいい日本語といった独善に陥っていないかと、不安に思っておりました。
 そこで英語力を客観的に評価すべく、数ある語学検定の中でも実務能力が結果に反映されると定評のある、「翻訳技能認定試験」を受けることとしました。うれしいことに昨年秋の初挑戦で3級の認定をいただき、たいへんありがたく思っております。
 会話を中心としたコミュニケーションの道具として英語が取り上げられることの多い昨今ですが、仕事の場に限って言えば、必ず文章としての結果が求められることは明らかです。そういう意味で、プロの翻訳者に限らず、仕事で英語を使う全ての人に「翻訳技能認定試験」の受験をお薦めします。私自身も、いつか1級の認定を受けることを目指し継続受験したいと思います。


 浅野 義輝さん (C部門3級合格)

 長年、自分の翻訳の実力は入ってくる仕事の量に比例するものだと考えておりました。しかし、公的機関による認定試験で実力を測りたいと思い、受験を決意しました。
 まず、試験に対して必要な実力を手っ取り早く知るために、協会主催の「対策セミナー」に出席しました。このセミナーには、試験の全体像が分かる模擬試験の解説のみならず、翻訳の一般的な学習法の説明なども含まれ、受験勉強に際して大いに参考になりました。出題範囲は他の翻訳関連の試験と比較すると文法や文章構成などの問題がユニークで、また要約文の作成は日本語の表現力が問われるようで、受験者が特に注意すべき部分だと感じました。
 実際の試験では自分の得意分野の出題が少なく不安でしたが、深い専門知識が必要な問題はなく、今までの経験の範囲内で解答できました。合格のお知らせをいただいた時は、自分自身の実力が分かったとともに、更に上級を目指す動機付けになりました。


 ●瀬 大輔さん (D部門2級合格)

 そこそこ鍛えてきた英語力を活かしたいと4年ほど前に転職、現在製薬企業で症例等の翻訳に従事しております。ほとんど独学で身につけた技量を試そうと、今回翻訳検定を受験しました。事前のセミナーでは時間配分に気を付けるようアドバイスをいただきましたが、なるほどプロの技能検定だけあって、かなりの量の文章を短時間で訳さねばならず、答案を見直す時間もあらばこそ、あたら適訳を改悪して提出する始末でした。望外の成績をいただいて、胸をなでおろしております。
 楽譜を音楽にして奏でる演奏者には、音楽の価値を信じ、また作曲家と聴衆の両方に奉仕する信念があるはずです。この信念は、言語伝達の意義を信じ、原著者と読者に尽くす、という点で翻訳にもあてはまるでしょう。言語間の橋渡しを職業とする幸福を思い、平素から日本語外国語ともによい文章を読み込んで、さらに読みやすく、格調ある翻訳をめざそう、と決意を新たにしております。


 外谷 高広さん (中国語4級合格)

 以前、私が中国で生活していた頃、ある必要が生じて魯迅の『狂人日記』を読まねばいけないことになったのだが、異国の地にあって翻訳本を購入する事能わず、そこでインターネット検索をしてみたところ、意外にも簡単に井上紅梅訳のものを見つけることが出来た。ところが読了後、どうも以前読んだものと作品の印象が微妙に異なっているような気がする。その以前読んだものというのは竹内好訳のものであるのだが、その時は確認する手立ても無く、私の心中のもやもやは、仕方なくそのままになってしまった。
 その後帰国し、両者を比較する機会を漸く得た時、私は少々吃驚してしまった。最後の部分の訳出が、大分異なっている。井上版の方は未来に希望をつなぐような余韻がある終り方なのに対し、竹内版の方は不安と諦念の色合いで幕を閉じている。この時私は、翻訳の奥深さをしみじみ感じた。訳者の原典に対する解釈は勿論、その人の性格や人生観がどうやら訳に如実に投影されるようなのである。これらは読者の読後感、作品への印象、評価といったものにまで多大な影響を与えるであろう。
 私は翻訳の勉強は始めたばかり。私の訳はまだまだ拙く、未だ暗中模索の段階である。しかし、その奥深い洞窟の中で一歩一歩でも前進していければと思っている。


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