本文へスキップ

一般社団法人 日本翻訳協会(JTA)は翻訳の世界標準を目指します。

     

アメリカ ATA

◆設立趣旨・沿革

ATA1959年に創立された全米最大のプロ翻訳者及び通訳者の団体で, 世界90ヶ国にわたり11,000人以上のメンバーが所属してます。ATAの主な目的は、翻訳者及び通訳者のプロへの育成をサポートそして促進し、また翻訳・通訳業の普及を図る事です。

ATAの使命は、翻訳者及び通訳者の為に、その社会的知名度と存在価値を高める事、全メンバー間の円滑なコミュニケーションを容易にする事によって、能力と論理の標準を確立し、メンバーだけでなく公衆に対しても教育することです。

また、ATAはボランティアによって支えられている組織で、メンバーの参加が、多くの協会主催プログラムとイベントの影の力となっています。メンバーの活動参加や協会への貢献、また仲間のメンバーと働く事で、プロフェッショナルのネットワークを広げる等の多くの機会があります。

◆活動内容

ATAは数々のプログラム、特典やサポートサービスを提供しています。

年次会議 ATA会議の中でも最大で、毎年秋にアメリカ主要都市で行われています。会場では, 講習会、教育的な授業や出展、就職情報やネットワーキング・イベントが行われています。

検定 ATAは24ヶ国語の組み合わせで通訳検定試験を実施しています。ATAに認定されると、特定された言語での翻訳資格を自身の書類に記載する事ができます。

プロへの育成 上級レベルの教育とトレーニングを提供する為、年間を通して様々な言語そして多様なセミナーや講演会を全米で催しています。

栄誉と賞 経験豊富なプロまたは学生によっての優れた作品を奨励する為に、ATAではいくつかの賞と奨学金を年次会議の時に贈っています。

部門 16種の専門部門に分ける事によって、メンバーが共通の話題についてより効果的に情報を交換する事ができます。各部門では、ニュースレター、オンラインフォーラム、セミナーや講演会を提供しています。

地域団体 ATAの支部と関連団体は現地の通訳者と翻訳者達へ向け、地域の情報、マーケティング、情報交換やサポートサービスを提供しています。

クライアント教育 プロの通訳者及び翻訳者の利用価値を一般に普及させる目的で、出版物、レポートそしてアンケートを作成しています。


◆認定試験

ATAは翻訳者がプロフェッショナル翻訳レベルの基準を満たすことを証明できる認定プログラムを確立しました。

試験に合格した翻訳者は、特定の言語から英語へ、または、英語から特定の言語への翻訳者としてATAによって公認されます。
現在認定可能な英語への翻訳言語はアラビア語、クロアチア語、デンマーク語、オランダ語、フランス語、ドイツ語、日本語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語、スウェーデン語で、英語から翻訳する言語として中国語、クロアチア語、オランダ語、フィンランド語、フランス語、ドイツ語、ハンガリー語、イタリア語、日本語、ポーランド語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語、スウェーデン語、ウクライナ語があります。

1.認定試験採点手順
認定試験(コード番号だけによって確認される)のコピーは、2人の評点者へ送られます。評点者は、エラーを1248または16点で評価します(最高3が換算評点としてエラー点から引かれる場合もあります)。最終合計点が18以上は不合格と記されます。両方の評点者から合格を受けた受験者は、証明書を受け取る事ができます。2人の評点者が採点結果について同意しない場合、3人目の評点者に採点を依頼する場合もあります。試験に不合格となった受験者は認定試験結果の見直しに申し込む事が可能です。

ATAは現在の手書きでの試験から、キーボードでのタイプ入力試験へ変更しようとしていますが、変更の日程は現在のところ決定されていません。その間、試験場での電子機器の使用は認められていません。例外として、障害がある受験者は非記憶式タイプライターの利用は認められています。

2.準備
認定試験は難易度が高く、現在の合格率は全体の20%以下となっています。試験に備えるために、受験者にはATA認定練習用テストを受ける事をお勧めします。また、基本的な文章を翻訳したり、評点者の翻訳評価を勉強することは、認定試験に備える為に役立つ準備です。

3.受験資格
ATAメンバーで受験資格条件を満たす個人が認定試験を受ける事ができます。一度公認されると、翻訳者がATAのメンバーでいる間、そして引き続き翻訳の勉強を続けている間、有効となります。

4.受験資格必要条件/教育・職業履歴必要条件
必要条件を満たしている受験希望者のみ、認定試験に申し込むことができます。 受験希望者は、受験資格を得るために、教育及び職歴の証明書を提供しなければなりません。

全ての受験希望者は、アメリカン・トランスレーターズ・アソシエーションの協会規定を読んで理解し、それを守ると誓う声明に署名しなければなりません。

5.申し込み
認定試験の申し込みは、全てATA本部を通してなされます。300ドルの費用は、すべての書類手続き及び採点の費用が含まれています。受験者は、受験資格条件を満たしているという証明を提出しなければなりません。認定試験の申し込みと同時にATA会員に登録する事も可能です。ATA本部は、少なくとも試験の2週間前までに申込書と費用300ドルを受領しなければなりません。

まだ試験の定員に達しておらず、試験の日程に間に合うのであれば、遅い申し込みが可能である場合があります。

資格のある受験者は、追加遅滞料を足した合計345ドルを支払い申し込みをします。

注:各試験には定員があり、通常主要な大都市圏での試験は、数週間あるいは数ヶ月前に定員に達する場合があります。

申し込みが完了した時点で、その他試験に関しての詳細が知らされます。登録には、申し込み用紙をダウンロードして提出して下さい。

6.返金
ATA本部へ書面での返金依頼が認定試験前に提出された場合のみ、払い戻しがされます。その場合も、$25の手数料が引かれます。返金依頼は認定試験プログラム・マネージャー宛に送って下さい。

7.認定のメリット
翻訳者が特定の言語の組合せでプロフッショナルとしての翻訳能力を備えている事を、翻訳者とクライアント両者に承認します。

認定試験に合格すると、Associate会員はVoting会員に自動的に変更となります。

割引されたメンバーシップ会費を支払った学生メンバーは、会費でさらに80ドルを支払い、Voting会員へ変更しなければなりません。Voting会員は翻訳サービス及び通訳サービスの案内名簿でATA公認と記載できる権利があります。Voting会員だけが協会関係事案に関しての投票権があります。

公認翻訳者は認定を参考に、履歴書、ビジネス用文房具や名刺等に指定言語のCTCertified
T
ranslators)を自身の名前の後に記載できる権利があります。


◆メンバーシップ

<会員特典>

ATA新聞は協会の月刊誌です。1年に計11回(11/12月は合併号)出版され、特集記事、各発表、批評や協会ニュース等が掲載されています。会員費に購読の料金は含まれていますが、非会員も利用する事ができます(アメリカ国内-年間費65ドル;カナダとメキシコ-年会費90ドル; その他全ての国での年会費-110ドル)。

<その他メンバー特典>

ATAイベント、各部門、メンバー専用のLinkedInグループを通してのビジネス・ネットワーク

ATA会議やセミナー参加費の割引

ATA会報購読費やDVD料金の割引

キャリア向上チャンスのATA検定の申し込み可

17ヶ国語のメンバーシップ−専門/特定部門

ATAメンバーシップ名簿のオンライン・コネクション

ATA保存記録へのメンバー限定のアクセス

ATAメンバー限定の割引

毎月のATAイーメール・ニュースレター

   
<メンバーシップの種類>

ATAメンバーシップは、翻訳及び通訳に職業としてまたは勉強に興味がある人であれば、誰でも申し込むことができます。全ての個人メンバー申し込者は、投票会員になる資格を得る前にまず準会員か学生会員になります。

●個人メンバー

◆準会員

ATAのゴールと目的に興味がある個人が申し込むことができます。全ての個人会員申し込み者は、最低4ヶ月は準会員としてメンバーでいなければ、正規メンバーまたはATA検定試験への申し込みはできません。検定試験への申し込みをする事によって、自動的に正規または通信メンバーに変更になります。

学生会員

大学または大学院で翻訳、通訳または外国語を受講しているフルタイム、またはパートタイムの学生が申し込む事ができます。学生メンバーは最長4年間を期限とし、書面での学生である証明の提出が必要です。ATA検定試験への申し込みをした時点で学生としてのメンバーシップは有効ではなくなります。検定試験でのATA公認を受けたいのであれば、メンバーシップの種類変更を要します。学生会員は準会員とほぼ同じ条件の権利がありますが、唯一オンライン・サービス名簿に名前を載せる事ができません。

法人会員

翻訳及び通訳の専門職に興味がある法人は申し込むことができます。個人名ではなく、会社名義で会員に登録します。会社の社員であっても、個人会員でない場合はATA検定試験に申し込む事はできません。

団体会員

翻訳及び通訳の専門職に興味がある非営利団体が申し込むことができます。個人名ではなく、団体名義で会員に登録します。申し込みの際、非営利団体である証明書類を提出する必要があります。団体の会員であっても、個人会員でない場合はATA検定試験に申し込む事はできません。

<会員特典>

年次会議

ATAは毎年秋に主要都市または各地人気リゾートにて、年次会議を開催しています。このイベントはショウケース、パネルデュスカッション、講義、研究書類、活発なプレゼンテーション、展示、職案内、検定試験やプロフェッショナルな人材へのコンタクトが主な目的として開催されます。

54th Annual Conference
November 6-9, 2013
San Antonio, Texas

第54回年次会議

116-92013

テキサス州サンアントニオ




ATAのホームページ