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一般社団法人 日本翻訳協会は翻訳の世界標準を目指します。

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      主催:バベルユニバーシティ  後援:一般社団法人 日本翻訳協会
 
 2024年12月6日(金)15時〜17時(日本時間)実施

<NEW> 「理解するための翻訳と鑑賞するための翻訳」セミナー

                     
           
 ― 戯曲の翻訳と上演用の台本作成を通じて ―

 ロシア語の戯曲(『とても簡単な物語』)を翻訳しそれが上演された。上演に際してできあがった翻訳を
もとに読み合わせ、立ち稽古などから参加し、役者や演出家からの疑問や意見を聞きながら翻訳を見直し、
上演台本を作成していった。その課程で「原文を理解するための翻訳」と「上演(鑑賞)するための翻訳」
の違いを強く感じた。今回は戯曲の翻訳であったが、いわゆる文学作品の翻訳においてもこのことは同様
であるように感じられる。
日本文学のロシア語への翻訳は基本的に「鑑賞するための翻訳」になっているが、それに対する批判の多くが
「原文を理解するための翻訳」の立場からなされていることによる齟齬が多いように感じられる。これは英語
への翻訳などでも同様であり、又逆に外国文学の日本語への翻訳においても同様に思われる。
今回のセミナーでは、今回仮に「原文を理解するための翻訳」と「上演(鑑賞)するための翻訳」と名付け
翻訳の違いをまず考察の対象とし、そして外国の文学作品の翻訳が翻訳された国で文学作品として成立する
翻訳になるためにはどのような観点で翻訳することが必要なのかについてアプローチするためのきっかけを
示せたらと考えている。

<セミナー目次(内容)>
1.『とても簡単な物語』の翻訳から台本制作にかけての見直しを通じて、
  「理解するための翻訳」と「鑑賞するための翻訳」の違いについて。
2.上記の観点から文学作品の翻訳とそれに対する批判を観察した場合、
  文学作品の翻訳における「原文を理解する・原文に忠実」ということと、
  翻訳先の言語で「鑑賞できる文学作品」になることの相違点。
3.外国の文学作品の翻訳が翻訳された国で文学として成り立つ翻訳になる
  というのがどういうことでそのために翻訳(者)に必要なのはどういうことなのか
  についての手がかり。

このセミナーはオンラインにてご参加いただけます。オンラインはズーム(ZOOM)というインターネット会議
システムを使いますので、自宅からでも双方向のコミュニケーションが可能です(Skypeをご存知の方は同じ
ようなツールとお考えください。)。PCとインターネットの環境があれば準備はとても簡単です。参加申込の
方に「ZOOM」の利用方法をやさしく解説したマニュアルをお送りいたします。

セミナーのお申込みはこちら  

*注)セミナーご受講のお申込みの際、携帯電話のメールアドレスは記載しないで
 ください。当協会からのセミナーのご連絡が届かない場合がございます。

 ・上智大学外国語学部ロシア語学科卒業、
  同大学大学院言語学研究科 博士前期課程修了 文学修士
 ・日本語教育能力検定試験 合格 
 ・東邦大学等で講師  大学院では音声学の研究室に所属し10年ほど日本
  各地で方言のフィールドワークに従事
  大学院終了語、辞書出版社で露和・和露、英和・英英などの辞書の編纂
  また情報処理振興事業協会でコンピュータ用日本語辞書のプロジェクトに
  従事。

 著書
 (共著:猪塚恵美子)『日本語の音声入門 新版』2022バベルプレス
 (共著:猪塚恵美子)『日本語音声学の仕組み』2003研究社
 (共著:井口厚夫他)『Japanese Now(英文)』1993荒竹出版
 『キクタン ロシア語 入門編』2014アルク
          (共著 原ダリア)『キクタン ロシア語 会話編』2017アルク
          (共著 原ダリア)『キクタン ロシア語 初級編』2019アルク
 【講師自己紹介】
江戸っ子3代目です。生まれ育ちは東京タワーのすぐ近くです。
 中高は物理部で「読み取り誤差」や「硬球の衝突」の研究をしていました。理系のコースでしたが、ことばに
興味があり(中高で独・仏語を第二外国語、西語をNHKラジオ講座で自習)、大学ではロシア語学科に進み
ました。
 大学院は言語学科で、ロシア語の意味論をやりながら実験中心の音声学の研究室に入り浸り、10年くらい
日本各地の方言の音声調査に参加しました。これが音声とかかわるきっかけでした。
 大学院終了後、非常勤講師をしながら、出版社の準社員としてロシア語や英和・英英などの辞書の編集、
和英辞典の日本語のアクセント付けなどの仕事に携わっていました。情報処理振興事業協会のコンピュータ用
日本語辞書のプロジェクトにも参加しました。
 昭和63年度の日本語教育能力検定に受かって、大学で4年ほど日本語を教えていました。
現在は大学等で、ロシア語、音声学、音韻論、語彙、日本語文章表現、文学等を講義しています。平行して
日本語教師の養成の仕事もしています。
 大学院卒業以降今まで(東京タワーと同い年です)正式に勤めたことはなく、元祖フリーターを名乗ろうかと
思っています。
 趣味は読書とそれ伴う古書収集、音楽鑑賞とそれに伴う楽譜(特に自筆譜のファクシミリ版)の収集、
オーディオなどです。クラヴィコードを手に入れて弾き初めています。
 スポーツは登山、水泳、スキーをやっていました。最近はあまりやれていませんが、ライフル射撃(空気銃)
も少々たしなみます。家には猫(コーニッシュレックス)が8匹います。

◆以前のセミナー内容をご参照ください。(*セミナータイトルをクリックしてください。)
「言語学的地域研究」セミナー
「翻訳者に役立つ『やさしい日本語』」セミナー
「機械翻訳に適した日本語表現」セミナー
「翻訳における武器としての役割語とくびきとしての役割語の解説」セミナー
「翻訳における視点と語り手をめぐる問題」セミナー
●セミナー日程: 2024年12月6日(金)15時〜17時(日本時間) 
  <途中10分ほどの休憩が入る場合がございます>
●申込締切 : 2024年12月3日(火)(日本時間)
●参加形式:ZOOM(オンライン)
 *定員25名に達し次第締め切ります。
●受講料は以下の表をご覧下さい。

  • 受講料  銀行振込

    *海外在住者の方で、日本の振込口座に受講料のお支払いができない方のみ
     クレジットカード決済(VISA,Masterのいずれか、一括払のみ)がご利用いただけます。 
        一般
      @JTAメンバーズ
          及び
         A学生
    2,100円 1,600円
    @JTAメンバースとは、翻訳者や、翻訳技能の向上を目指す方々のために、翻訳関連の様々な情報提供及び 「JTA公認 翻訳専門職」認定者となるためのサポートを行う、日本翻訳協会が主宰するインターネットメンバーシップです。


    *学生割引対象者:大学院生、大学生、専門学校生、高校生など
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*注)セミナーご受講のお申込みの際、携帯電話のメールアドレスは記載しないで
 ください。当協会からのセミナーのご連絡が届かない場合がございます。



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