日本翻訳協会設立21周年記念事業
「翻訳修士奨学金」制度
概 要
プロフェッショナル・トランスレータを一人でも多く
社団法人 日本翻訳協会 会長 湯浅美代子
日本翻訳協会は1986年、翻訳業務の重要性に鑑み、翻訳技術の研究・開発、翻訳能力の向上訓練と検定・公証を行うことにより、翻訳業の社会的評価を高め、翻訳業の振興を通じて、わが国の文化、経済社会の発展に寄与することを目的に設立されました。その後、1987年に労働大臣(当時)より翻訳技能認定書の交付を受け、翌1988年に、翻訳者の技能を検定する、労働大臣認定の「第1回翻訳技能審査」を実施し、翌1989年には、「翻訳基礎能力検定」を新設。さらに、専門分野の翻訳技能検定を次々と開設し、翻訳業界のみならず、広く産業界においても、多くの翻訳実務者の技能を審査認定することによって、翻訳実務における翻訳者の能力基準(ディファクトスタンダード)としての役割を果たしてまいりました。
その後、2001年行政改革により、「翻訳技能審査」から、「翻訳技能認定試験」へと改訂され現在に至っております。
協会設立以来21年目を迎えた今日、世界は大きな変貌を遂げています。とりわけ、インターネットの登場、IT及び関連分野の技術革新はビジネスをすっかり変えてしまいました。
グローバリゼーションによって、多言語のビジネス、文化、経済、学術、技術などの情報交流は幾何級数的に増殖をしており、そのコミュニケーションの仲立ちとしての翻訳は、新たな品質が求められています。
そこで、2007年、協会設立21周年記念事業として、このような社会の変化に対応し、日本国内に限らず、世界品質としての翻訳技能とは何かを考え、今後の翻訳技術の向上発展に寄与することを目指して、新たな「翻訳修士奨学金制度」をスタートさせました。これは、翻訳の高度専門職化に応え、翻訳専門職としての水準を大学院レベルのプログラムとして世に示すと共に、多くの翻訳従事者の一層の技能向上を図るために、翻訳修士号を持つ翻訳専門職の誕生を支援し、促進させる必要があると考えたからです。既に、日本、欧州、米国、中国、韓国などで、修士号を持つ翻訳従事者が誕生しており、米国では、翻訳専門職大学院も誕生しています。日本に於いても今後開設されていくことでしょう。翻訳修士号を持つ翻訳実務者が誕生することにより、グローバルコミュニケーションの品質が向上するだけでなく、翻訳実務者の社会的な地位の向上が図られ、高い向上心や、深い志を持つ翻訳者、翻訳技術の研究者が自己実現を果たすことができます。
第1回となる2008年1月期には3名の方に「翻訳修士奨学金」を授与いたしました。
この翻訳従事者のための支援制度である「翻訳修士 奨学金 制度」を活用して、グローバルビジネスの世界で活躍するプロフェッショナル・トランスレータが多く誕生することを期待します。
応募要項
◆ 奨学金の目的
本奨学金の目的は翻訳者の地位を向上させること、及び翻訳専門技能を大学院レベルの技能
として社会的に認知させることとする。
◆ 奨学金の対象者
翻訳修士学位を取得して翻訳業に従事しようとする者で、下記の条件に該当する者とする
(国籍は問わない)。
@)当協会の会員である者又は当協会が認めたもの
A)当協会の<翻訳技能認定試験>を受験した者、又は奨学金申請と同時に
同試験の受験を申請し受験する者。
B)他の奨学金を重複して受給、申請していない者。
◆ 奨学金の申請者
奨学金受給対象者が在学(入学)する大学院
◆ 申請の手続き
@)上記に該当する対象者が在学する大学院は、当協会の定める申請書式に従って
奨学金を申請する。
A)申請の締切りは年4回とし、毎年1月、4月、7月、10月の各25日とする。
◆ 奨学金支給の対象となる大学院及びプログラム
@)修士号以上の学位を発行する大学院であること。
A)英日翻訳、日英翻訳に関して翻訳修士の学位を与えるプログラムであること。
B)日本においては文部科学省による大学大学院設置基準を満たし、認可を受けていること。
また、アメリカ合衆国においては連邦教育省により認定(リコグナイズ)され、
かつ高等教育認定審議会(CHEA)によりリコグナイズされたアクレディテーション機関の
認証(アクレディテーション)を得ていること。
その他の国においては、これらと同等の認証を有していると当協会が認めるものであること。
C)大学院の所在国、通学制・通信制の別については一切問わない。
◆ 対象校資格申請
「翻訳修士奨学金」制度の活用を希望する大学院は所定の「対象校資格申請書」に
必要事項を記入のうえ、事前に申請し、審査を受けてください。
◆ 奨学金の受給条件
奨学金の支給は、申請者が上記大学院に合格し、入学することを条件とする。
◆ 奨学金の範囲
奨学金の範囲は、入学金及び一年次の授業料の合計の一部又は全部とする。
但し、入学金及び1年次の学費の合計を超えないものとする。
◆ 奨学金の支給
奨学金は、当協会より当該大学院に送金され、その旨当該奨学生に通知される。
◆ 上記記載の要項は変更される場合がありまず。申請時にはご確認ください。
大学院ご担当者様へ
本奨学金は、プロフェショナル・トランスレータを育成するプログラムを有する大学院並びに院生をサポートする制度です。
申請する院生の選抜は大学院が行い、申請も大学院が一括して行ってください。
また、奨学金の支給も当該大学院に対して行われます。
詳細に関しましては、別途ご連絡いたします。
以下のフォームに必要事項をご記入のうえ、お申込ください。
大学院認定申請フォーム
認定校
2008年3月31日現在、下記の大学院が「翻訳修士奨学金」資格対象校として認可されております。
● BABEL UNIVERSITY Professional School of Translation
(2007年12月認定)
バベル翻訳大学院(USA)
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